ホントにあった恐い話

先日相方さんの家に泊まった時の実話。
朝、アバレンジャーと555を早起きして見てたわけです。
ウチの相方さんは割と普通の方なので、アバレにも555にもNO興味の人なので、
ロフトで爆眠中。




相変わらず555は煮えてるなぁ〜等と、ハァハァしながら見ていると、
ドッタンバッタン物音が。
「今日は随分寝相がわるいのう…」などと、ボンヤリ思っていたのですが。





ですが!





ふと、背後に気配を感じて後ろを向くと、
不確定名・雨に濡れた男」が立ってるわけですよ。






!?Σ(゜Д゜)ハァ?


オレ:「え〜っと、だ、誰ですか?」
男 :「あの〜、自転車の鍵を探してるんですけど…」
オレ:「ハァ。いや、そうじゃなくて! お前何なの?」
男 :「家に帰りたいんで、鍵を探してるんですが…」
オレ:「(会話にならねえよ〜)ここはアンタの家なの?」
男 :「いえ、違います(キッパリ)」
オレ:「わかってるなら出て行けよ!」

長淵剛バリのヤクザキックで玄関先まで蹴り出し、
ドアの鍵&チェーンロックをかけて覗いてみる。
…立ってるよ。なんなんだ、アイツ(困)。
まあ、鍵もかけたし、チェーンロックもかけたから大丈夫だろ。
ってわけで、若干の不安は残るものの、
金色のガッシュとアトムを見るためテレビに向かう。


10分ほどするとまたドッタンバッタン音がする。
もしや? と思ってドアを見ると…。






あ、開いてるぅ〜!?(゜Д゜)ウボァー




見ると、チェーンロックのせいで完全に開かないドアの隙間から
こちらを伺っている先ほどの男が…。


え、何で? オレ鍵かけたよ? どーして開いてるの?


パニックになりそうな自分を必死に押さえつつ、玄関に向かうオレ。


オレ:「お前、何やってるの?」
男 :「あのー、自転車の鍵を…」
オレ:「それは分かった。鍵はこの中にあるの?」
男 :「そうなんですよ。」
オレ:「ハァ? ここ、お前の家なの?」
男 :「イエ、違います。」
オレ:「じゃあ、何でここに鍵があるんだよ?」
男 :「すみません。」



あー。なんか、禅問答のようになってきたなぁ…。


オレ:「いいか、質問を変えるぞ? お前は何でそこにいるの?」
男 :「オレ、××さんと飲んでて…。えっと…」
オレ:「お前、酔っ払ってるの?」
男 :「あー。少し酔ってます」
オレ:「(外、ドシャ降りだしなぁ)お前、とりあえず中に入れよ」



とりあえず、玄関先にあげる。
見るとこの男、裸足である。もうワケわからん。


オレ:「お前、とりあえずポケットの中身全部出せ」
男 :「は、ハイ(ゴソゴソと出しはじめる)」
オレ:「後ろ向いて、手を頭の上で組めや」
男 :「こうですか?(従順)」



ポケットの中身を再確認。ピッキングに使える道具とかは持ってねえなぁ。
とりあえず、サイフの中身と携帯電話を確認。
免許持ってるなぁ。むー。


ここで相方に確認するため、一旦外に出す。
オレ:「ちょっと起きてくれる?」
相方:「ん〜…。なに…?」
オレ:「こいつ、見覚えある?(免許を差し出しつつ)」
相方:「誰、この人…?」
オレ:「今、部屋に入ってきてるんだけど。見覚えない?」
相方:「ハァ?Σ(゜Д゜)」
オレ:「悪いんだけどさ、警察電話して呼んでくれる?」
相方:「わわわ、わかった!」



再び男を中に入れて尋問再開。
しかし、いくら聞いても自転車の鍵の事と先輩と飲んでたことくらいしか話さない。
こりゃ困ったのう…。と思ってると男の携帯電話が鳴り出す。
発信先の相手の名前を見せて、男に問いただすと、
電話の主はこの男の先輩らしい。
そこで俺が代わりに電話に出る。


オレ:「もしもし?」
先輩:「あ?」
オレ:「あのね、今この電話の持ち主の代わりに電話に出てるんだけどね。」
先輩:「はあ?」
オレ:「今さ、この人勝手にウチに入って来ちゃったのよ。」
先輩:「マジっすか!?」
オレ:「お宅はこの人のなんなのかな?」
先輩:「あー。同じ職場の同僚って言うか…」
オレ:「なるほどね。ウチは××区の◎◎町なんだけどね…」



ここで、警察登場。
ドアを開けて応対。
警察:「すみませーん、××警察ですがー。」
オレ:「あ、ごくろうさまです。」
警察:「カレがその例の男なの?」
オレ:「そーなんですよ。あ、今この男の先輩って人から電話が来てるんですよ。」
警察:「あ、代わってくれる?」
先輩:「もしもし、お宅ってひょっとしてお隣ですか?」
オレ:「へ?」
先輩:「ちょっと待ってください(ゴソゴソ…) あ、やっぱり!」



なんと、この男は隣の先輩の家と相方の家を間違って入ってきていたのだ!
警察も含め、一同( ゜д゜)ポカーンとなる(笑)
警察:「どうします? 告訴しますか?」
オレ:「いや〜。そこまで大事にしなくてもいいでしょ。
    ただ、どうやって入ってきたのかだけ聞いてください。」
警察:「そうですね。じゃあ、事情を聞いて折り返しこちらから連絡します。」
オレ:「よろしくお願いします」



こうして、男とその先輩は警察に連行されていった…。


1時間ほどたって、男と先輩が謝りに来る。
先輩:「先ほどは大変失礼しました」
オレ:「あ、いや別に良いんですよ」
先輩:「あの〜。ちょっとお伺いしますが…。」
オレ:「なんでしょ?」
先輩:「鍵をかけ忘れてた、ってことはないですよね?」
オレ:「いや〜。それはないですね。」
先輩:「何かこいつ、自分でもどうやって開けたかわからんらしいんですわ」
オレ:「ハァ。わからんのですか?」
先輩:「ええ。そうなんですよ…」
オレ:「じゃ、警察でもわかんなかったんですか?」
先輩:「ええ。そうなんですよ」
オレ:「困りましたねぇ。でも覚えてないんじゃなぁ…。
    とりあえず、鍵を交換する方向で検討しますよ。」
先輩:「そうですか。ホント、ご迷惑をおかけします」
オレ:「あ、ホント大事にするつもりはないんで、もういいですよ。」



その後、相方と2人してアレコレ試してみたが、当然開くわけもなく。
今のところのオレの仮定は


『深酒のせいで能力に一時的に目覚めてしまい、
宇宙消失の主人公のようにドアが開いている未来に収束してしまった』



なのだが、皆さんはどうだろうか? 感想求む(超真剣)。